Northern Words

アラスカ留学の日記です。アラスカでなくても、ということをたくさん書きます

4月8日 くもったり晴れたり

 留学期間も終盤に差し掛かった日の夜、突然に日記を書き始める。

 実は、突然というわけでもなく、前から書き溜めたり書き溜めなかったりしていた。好きな子がツイッターで、言葉を大事にする、と言っていたもんだから、気軽になにかを書いて気軽にネットにアップロードすることが、だいぶ怖くなってしまった。3年くらい前のツイートだけど。ツイッターは恐ろしい。

 

 仲の良い友人に不定期で手紙を書いていたのけれど、全員実家からどこかへ引っ越してしまったみたいでこちらから送ることができなくなってしまった。

 あの手紙は、自分を振り返るいいツールになっていたのに!その道具化しようという心意気がいけなかったか。

 というのを建前に、日々の記録を書き始めた。

 

 ネイティブアートの授業でユピックマスクの彫刻の続きを彫った。Anti-cutting glovesって日本語でなんていうんだろう、と思ってあてずっぽうに「切り傷 防止 手袋」と検索を書けたらそのままの名前の商品が出てきた。心の中で拍手した。

 その切り傷防止手袋をはめながら彫っていたはずなのに、気づくと左手の人差し指が切れていた。血が出ない程度に。血が出ない程度、というのも厄介なんだな。切ったことを忘れてしまうから。

 

 いつか、エレクトロニクス系の音楽をディグっている時にダウンロードしたんであろうアーティストをアップルミュージックで再発掘した。「Tycho」というサンフランシスコのプロデューサー兼グラフィックアーティストらしい。メロウでポップですこしロックなサウンドがいい。エレクトロニクスは詳しくわからないので(音楽全体もわかっているわけじゃないけれど)適当な評価はできないが、とても自由な流れがありながらも、安心できる秩序もある感じがずっと聞きたくなる。大方のエレクトロニクスはそれが当たり前か?

 

 今日は、3週間ほどこころにずっしりと影を落としていた芸術人類学のプレゼンを終えた。3、4週間影を落としていたのにも関わらず、いつまでも大人になれない僕は、直前までプレゼンを完成させていなかった。いや、逆か、直前まで完成させないから長い間影を落とされる、課題に。

 

 昨日まで高校の同期がフェアバンクスに遊びに来ていた。仲いい人と数日べったり一緒に生活すると、僕はだいぶ最初のほうからだるくなってくる。実は来る前からだるい。来てほしくないな、とかこの旅行キャンセルしたいなと思う。で最後の最後で、やっと自由になれると思い、強い解放感を味わう。そのあとは長めに寝る。

 今回も13時半にフェアバンクスの飛行場で彼を冷たく見送った後、アパートに帰り2時間昼寝をした。翌日にプレゼンが控えているのに。そのあと2度起きて、もう2度寝た。

 今日大学から帰ってきて、ひとりで部屋に入ると、寂しくなった。めんどくさいやつだね。

 

オザケンツイッターを始めたのですぐにフォローした。

 

おわり